子どもと祖父母の会話が減っていませんか?

ー聞こえは、世代のつながりを支えているー
「おじいちゃんに話しかけても、返事がない」
「おばあちゃんと、あまり話さなくなった気がする」
そんな場面を見て、
胸の奥が少しチクっとしたことはありませんか?
パパママ世代の方だからこそ、
”親と子の間にある、静かな変化”に気づくことがあります。
子どもと祖父母。
本来なら、
一番やさしくて、あたたかい会話が生まれる関係です。
でもその会話が、
少しずつ減っていくことがあります。
その原因の一つに、
「聞こえ」が関係していることは、
まだあまり知られていません。
目次
- ○ 子どもは、大人が思っている以上に敏感です
- ○ 祖父母もまた、言えない気持ちを抱えています
- ○ 会話が減ると、思い出も減ってしまう
- ○ 聞こえが整うと、自然に会話は戻ります
- ○ 「補聴器=かいわそう」という誤解
- ○ パパママ世代だからできる「橋渡し」
- ○ 聞こえの話題は「孫」がきっかけでもいい
- ○ 「測ってみるだけ」で、十分な一歩
- ○ 「メガネと補聴器の中尾」が大切にしていること
- ○ 会話が戻ると、家族の空気が変わります
- ○ 世代をつなぐために、今できること
子どもは、大人が思っている以上に敏感です
子どもは、
大人が思っている以上に空気を読みます。
・何度も聞き返される
・話しかけても反応が遅い
・伝わらないことが続く
こうした経験を重ねると、
子どもなりに考え始めます。
「迷惑なのかな」
「話かけないほうがいいのかな」
「どうせ分かってもらえないし」
決して誰かを責めているわけではありません。
相手を気づかっての行動なのです。
でもその優しさが、
結果的に会話を減らしてしまうことがあります。
祖父母もまた、言えない気持ちを抱えています
一方で、
祖父母の側にも、言えない思いがあります。
・何度も聞き返すのが申し訳ない
・子どもに迷惑をかけたくない
・「もう一回言って」と言うのがつらい
その結果、
分からなくても笑ってやり過ごしたり、
会話に入るのを諦めてしまったりする。
「ちゃんと聞こえていない自分」を
見せたくない気持ちも、少なからずあります。
つまり、お互い相手を思いやって、距離が生まれている
という、とても切ない状況なのです。
会話が減ると、思い出も減ってしまう
子どもにとって、
祖父母との何気ない会話は、
かけがえのない記憶になります。
昔の話
同じ話を何度も聞く時間
ちょっとした冗談
それらはすべて、
「一緒に話した時間」として、心に残ります。
でも、聞こえにくさが原因で
会話が減ってしまうと、
その時間そのものが少なくなってしまいます。
これは、
誰かのせいではありません。
ただ、
環境が整っていないだけなのです。
聞こえが整うと、自然に会話は戻ります
私たちはこれまで、
たくさんのご家族を見てきました。
補聴器を使い始めたあと、
こんな変化がよく起こります。
・子どもが自分から話しかけるようになった
・祖父母の笑顔が増えた
・家の中の会話がにぎやかになった
特別なことをしたわけではありません。
ただ、
聞こえの環境が整っただけ。
それだけで、
会話は自然に戻ってくることが多いのです。
「補聴器=かいわそう」という誤解
パパママ世代の方から、
よくこんな声を聞きます。
「補聴器を使わせるのは、かわいそうな気がして」
「年寄り扱いしているみたいで…」
その気持ちは、とてもよく分かります。
でも実際には、
補聴器を使い始めることで
いちばん変わるのは、表情です。
・会話に入れる安心感
・聞き返さなくていい気楽さ
・家族の輪の中にいられる喜び
補聴器は、
失ったものを補う道具ではありません。
今ある関係を守る道具なのです。
パパママ世代だからできる「橋渡し」
子どもは、
祖父母に直接「聞こえてる?」とは言いません。
祖父母も、
孫に「聞こえにくい」とは言いません。
だからこそ、
その間に立つパパママ世代の存在が、
とても大切です。
・子どもの様子に気づける
・親の変化にも気づける
・どちらの気持ちも分かる
この立場だからこそ、
会話の橋渡しができるのです。
聞こえの話題は「孫」がきっかけでもいい
聞こえの話を切り出すのが難しい時は、
こんな言い方もあります。
「最近、〇〇(孫)が話しかけても聞こえてないことがあって」
「もっと会話ができたら、楽しいかなと思って」
”あなたが悪い”ではなく、
”家族みんなが楽になるため”という視点。
この言い方なら、
受け止めてもらいやすくなることがあります。
「測ってみるだけ」で、十分な一歩
補聴器を使うかどうかは、
その後でいいのです。
まずは、
今の聞こえを知ること。
それだけで、
「ちゃんと聞こえていた」
「思ったより聞こえていなかった」
どちらにしても、
次の選択がしやすくなります。
「メガネと補聴器の中尾」が大切にしていること
当店では、
聞こえの相談を
個人の問題としてではなく
家族の問題として考えています。
特に、
子どもと祖父母が関わる家庭では、
聞こえの影響はとても大きい。
だからこそ、
ご家族そろっての相談も
とても歓迎しています。
会話が戻ると、家族の空気が変わります
聞こえが整うと、
自然と声が増えます。
声が増えると、
笑顔が増えます。
笑顔が増えると、
家の空気が変わります。
それは、
特別なことではありません。
「話せる」という当たり前が戻る
それだけのことです。
世代をつなぐために、今できること
子どもと祖父母の時間は、
永遠ではありません。
だからこそ、
今ある関係を大切にしたい。
聞こえを整えることは、
その時間を守ることでもあります。
