近視はどうして進むの?
ー生活習慣・遺伝・姿勢・タブレットとの付き合い方ー
ここ数年、パパママから特に増えている相談が
「うちの子、近視が進んでいる気がする・・・」
「スクール検診でひっかかったけど、どうしたらいいの?」
という声です。
スマホ・タブレットの普及、長時間の近距離作業、
そして生活環境の変化により、
子どもの近視は”現代の大きな問題”と言われるほど増えています。
でも安心してください。
近視には必ず理由があり、
その理由を知ることで、
進行を「遅らせる」「抑える」ことができます。
この記事では、
パパママがぜひ知っておきたい
✔ 近視が進む本当の理由
✔ タブレットやスマホとの付き合い方
✔ 姿勢と視力の深い関係
✔ 毎日の生活でできる近視予防
✔ メガネでできるケア、できないケア
を、説明してみたいと思います。
目次
- ○ そもそも「近視」ってどういう状態?
- ○ 近視が進む4つの大きな原因
- ・原因①:近くを見すぎる(近距離作業)
- ・原因②:屋外活動が少ない
- ・原因③:姿勢のクセ
- ・原因④:遺伝的な要素
- ○ 子どもの近視は”放置すると進みやすい”理由
- ○ タブレット・スマホとの上手な付き合い方
- ・✔ ①30cm以上離す
- ・✔ ②20分見たら、20秒遠く見る(20-20-20ルール)
- ・✔ ③寝転び姿勢は禁止
- ・✔ ④明るい場所で使う
- ○ 姿勢を整えると視力が育つ
- ○ メガネは近視を”治す”ものではない
- ○ 今日からできる近視予防の生活習慣
そもそも「近視」ってどういう状態?
近視とは、
目の奥(網膜)より手前でピントが合ってしまう状態のこと。
その結果、
遠くを見るとピントが合わず、
ぼやけて見えるようになります。
近視には2つのタイプがあります。
✔ ①屈折性近視(調節の使いすぎ)
→ 近くを長時間見続けることで目の筋肉が緊張し、近視が進むタイプ。
✔ ②軸性近視(眼球が伸びる)
→ 眼球そのものが前後に長く伸びることで、ピントが合わなくなるタイプ。
特に注意が必要なのは②の「軸性近視」。
最近増えているのはこちらで、
強度近視へ進みやすい特徴があります。
近視が進む4つの大きな原因
近視は”なんとなく”進むのではありません。
必ず背景には原因があります。
原因①:近くを見すぎる(近距離作業)
子どもは本を読むときも、タブレットを見るときも、
大人より近づいてみる傾向があります。
・目と本の距離が15~20cm
・タブレットが顔のすぐ前
・机に伏せるような姿勢
こういう状態が続くと、
目の筋肉がずっと緊張し、近視が進みやすくなります。
原因②:屋外活動が少ない
近視研究の世界では、
”屋外での自然光が近視進行を抑える”という結果が多数出ています。
理由は、
〇網膜が光をしっかり浴びることでドーパミンが分泌される
〇そのドーパミンが眼球伸長(軸性近視)を抑えるというメカニズムが働くため。
外遊びが1日2時間ある子は、
近視になりにくいという研究もあります。
原因③:姿勢のクセ
近視は「見る距離」だけでなく、
姿勢が深く関係しています。
・机に近すぎる
・寝転んでタブレット
・横向きで本を読む
・猫背で顔が前に出る
これらは”距離が近くなるクセのある姿勢”で、
近視進行を加速させる原因になります。
原因④:遺伝的な要素
実は近視には”遺伝の影響”もあります。
・両親とも近視 → 子どもの近視リスクが高い
・片方のみ近視 → リクスやや高め
ただし、
遺伝は「なりやすさ」であって、
「必ずなる」わけではありません。
生活環境で進行を抑えることが十分にできます。
子どもの近視は”放置すると進みやすい”理由
子どもの眼球は、まだ成長途中。
そのため、近くばかり見ている生活が続くと、
✔ 眼球が前後に伸びやすい
✔ 近視が”クセ”として身につく
✔ 進行スピードが大人より速い
このような状態になりやすいのです。
特に小学生~中学生の数年間は、
近視が最も進みやすい”加速期間”。
パパママのちょっとした気づきと習慣で、
進行をゆるやかにすることができます。
タブレット・スマホとの上手な付き合い方
完全に禁止する必要はありません。
現代では学校でも使われるため、
「やめる」より「正しく使う」が重要です。
下記のポイントが特に大切です。
✔ ①30cm以上離す
顔に近いほど近視が進みやすいため、
最近30cmは離すことが目安です。
✔ ②20分見たら、20秒遠く見る(20-20-20ルール)
アメリカ学科学会が推奨しているルールです。
〇20分近距離作業をしたら
〇20秒
〇20フィート(約6m)先を見る
これだけで調節緊張がかなり軽減されます。
✔ ③寝転び姿勢は禁止
横向き・うつ伏せ・寝転び読み
→距離が近くなるため近視が進みやすい
✔ ④明るい場所で使う
位場所でのタブレットは
・姿勢が前のめり
・目と画面の距離が近い
ため悪影響が大きいです。
姿勢を整えると視力が育つ
実際、視力の相談の多くは
”姿勢”が原因のことも少なくありません。
良い姿勢をは・・・
✔ 背すじが自然に伸びている
✔ 顔が前に出ていない
✔ 本やタブレットが30cm以上離れている
✔ 明るい場所で作業している
特に”顔が前に出ている姿勢”は要注意。
距離が近くなるため、近視進行が加速します。
机の高さ、椅子の高さなど、
生活環境を整えることも効果的です。
メガネは近視を”治す”ものではない
メガネは
〇見やすくする
〇姿勢を整える
〇目を細める癖を防ぐ
など生活の質を上げるアイテムです。
ただし、
近視を治すものではありません。
しかし、正しい度数のメガネを使っていると
〇姿勢の改善
〇目を細める負担が無くなる
〇勉強時の疲れが減る
ことで進行を緩やかにしやすいです。
とくに”軽い近視だからメガネいらないかも。。。”
という判断は要注意。
見えにくさを無視していると、
むしろ姿勢が前のめりになり、
進行しやすくなってしまうことがあります。
今日からできる近視予防の生活習慣
✔ 毎日1~2時間の屋外活動
✔ タブレットは30cm以上離す
✔ 20分見たら、20秒遠くを見る習慣
✔ 姿勢を整える
✔ 暗い場所での読書・ゲームは禁止
✔ メガネは正しい度数で
この7つを意識するだけで
近視の進行をゆるやかにできる可能性があります。
