子どものメガネが下がる・ずれる時に、早めに相談してほしい理由

お子さまのメガネを見ていて、
「なんだか鼻の下に方に下がっている」
「いつも上目づかいで見ている」
「すぐにメガネを触って直している」
「走ったり下を向いたりすると、すぐズレる」
そんな様子はありませんか?
子どものメガネは、大人のメガネ以上にズレやすいものです。お子さまはよく動きますし、汗もかけます。
顔の形も成長途中なので、鼻の高さや耳の位置、頭の形によって、メガネの安定しやすさが大きく変わります。
そのため、多少ズレること自体は珍しいことではありません。
ただし、子どものメガネがいつも下がっている、何度直してもズレる、すぐ外したがるという場合は、早めに相談していただきたい大切な理由があります。
目次
- ○ メガネは「かけているだけ」では十分ではありません
- ○ 子どもは「見えにくい」と言えないことがあります
- ○ 弱視メガネでは、ズレは特に見逃したくありません
- ○ ズレる原因は、ひとつではありません
- ○ 痛みや違和感があると、メガネ嫌いにつながります
- ○ ご家庭で見てほしいポイント
- ○ 自分で曲げて直すのはおすすめしません
- ○ 早めの相談は、親御さんの安心にもつながります
メガネは「かけているだけ」では十分ではありません
子どものメガネで大切なのは、ただ顔にかかっていることではありません。
大切なのは、正しい位置で安定してかけられているかどうかです。
メガネは、レンズのどの位置を目が通るかによって見え方が変わります。特にお子さまの場合、弱視メガネや遠視・乱視のメガネなど、眼科で処方された大切なメガネを使っていることも多くあります。
そのメガネが鼻の下に下がってしまうと、本来見てほしいレンズの位置ではなく、少し違う場所から見てしまうことがあります
すると、せっかく眼科で処方された度数のメガネでも、思っている通りの見え方になりにくいことがあります。
もちろん、少しズレたからすぐに大きな問題になる、というわけではありません。ですが、毎日長い時間使うメガネだからこそ、ズレた状態が当たり前になってしまうのは避けたいところです。
子どもは「見えにくい」と言えないことがあります
大人であれば、メガネがズレて見えにくければ、
「なんか見えにくい」
「焦点が合わない」
「目が疲れる」
と伝えることができます。
でも、小さなお子さまは、自分の見え方を言葉で説明するのがまだ難しい場合があります。
見えにくくても、それが普通だと思ってしまうことがあります。メガネがズレていても、その状態に慣れてしまうこともあります。
そのため、保護者の方から見ると「ちゃんとかけている」と思っていても、実際にはレンズの良い位置で見られていないことがあります。
特に気をつけたいのは、上目づかいで見ている時です。
メガネが下がると、お子さまは自然とレンズの上の方を通して見たり、場合によってはメガネの上から裸眼で見たりすることがあります。
この状態が続くと、「メガネをかけているようで、きちんと使えていない」ことになってしまいます。
弱視メガネでは、ズレは特に見逃したくありません
弱視治療のためにメガネをかけているお子さまの場合、メガネは単なる視力補正の道具ではありません。
見る力を育てるための大切な土台です。
眼科で処方されたメガネを、できるだけ正しい位置で、毎日しっかり使うことが大切になります。
もちろん、弱視の治療方針や経過の判断は眼科の先生が行うものです。メガネ店が治療内容を判断することはできません。
ただ、メガネ店としてできる大切な役割があります。
それは、眼科で処方されたメガネを、お子さまが毎日きちんとかけ続けられる状態に整えることです。
どれだけ正しい度数でも、メガネがすぐ下がる、痛くて外してしまう、ズレたまま見ているという状態では、日常生活の中で使いにくくなってしまいます。
弱視メガネでは、度数だけでなく、フィッティングもとても大切です。
ズレる原因は、ひとつではありません
子どものメガネが下がる原因は、いくつかあります。
フレームのサイズが大きい。
鼻あてが合っていない。
耳の後ろの曲げ具合がゆるい。
左右のバランスが崩れている。
レンズが重いて前に下がりやすい。
汗で滑りやすくなっている。
成長で顔に合わなくなってきている。
遊んでいるうちにフレームが広がっている。
このように、原因はひとつとは限りません。
中には、少し調整するだけで改善することもあります。反対に、何度調整してもすぐズレる場合は、フレームのサイズや形そのものが合っていない可能性もあります。
だからこそ、「なんとなくズレているけど、まだ使えるからいいかな」と放っておかず、早めに見せていただくことが大切です。
痛みや違和感があると、メガネ嫌いにつながります
メガネがズレる時、見え方だけでなく、かけ心地にも問題が出ていることがあります。
鼻に跡が強くつく。
耳の後ろが赤くなる。
片方だけ痛がる。
こめかみが締めつけられる。
メガネを外したがる。
すぐに触って位置を直す。
こうした様子がある場合、お子さまは言葉にできないまま、メガネにストレスを感じているかもしれません。
特に初めてメガネをかけるお子さまの場合、「メガネは痛いもの」「メガネは邪魔なもの」と感じてしまうと、装用習慣をつけるのが難しくなることがあります。
メガネを好きになってもらうためには、見え方だけでなく、かけ心地も大切です。
「ちゃんとかけなさい」と言う前に、まずはメガネが痛くないか、ズレにくい状態になっているかを確認してあげてください。
ご家庭で見てほしいポイント
ご家庭でも、簡単に確認できるポイントがあります。
正面から見た時、メガネが左右どちらかに傾いていないか。
鼻の下の方まで下がっていないか。
黒目がレンズのかなり上の方に来ていないか。
下を向いた時にすぐ落ちてこないか。
耳の後ろが赤くなっていないか。
片手で外すクセが増えていないか。
最近、メガネを嫌がるようになっていないか。
ひとつでも気になることがあれば、調整のタイミングかもしれません。
子どものメガネは、作った時に合っていても、ずっと同じ状態で使えるわけではありません。日々の生活の中で少しずつ曲がったり、広がったりします。成長によって、以前は合っていた部分が合わなくなることもあります。
自分で曲げて直すのはおすすめしません
メガネがズレていると、ご家庭で少し曲げて直したくなることもあると思います。
ですが、子どものメガネをご家庭で無理に曲げるのは、あまりおすすめできません。
フレームが折れてしまうこともありますし、左右のバランスがかえって悪くなることもあります。また、見た目には直ったように見えても、実際には目の位置とレンズの位置が合いにくくなってしまうこともあります。
特に弱視メガネや度数の強いメガネの場合は、自己判断で大きく調整せず、メガネ店で確認する方が安心です。
少しのズレでも、早めに見せていただければ、大きな修理になる前に整えられることがあります。
早めの相談は、親御さんの安心にもつながります
子どものメガネは、毎日使うものです。
だからこそ、少しのズレや違和感でも、保護者の方は気になると思います。
「これくらいで相談していいのかな」
「何度も行くと迷惑かな」
「壊れたわけではないし、まだ大丈夫かな」
そう思われる方もおられます。
でも、子どものメガネこそ、こまめな調整が大切です。
メガネが下がる、ズレる、痛がる、嫌がる。そうした小さなサインのうちに相談していただくことで、お子さまが快適にかけ続けやすくなります。
メガネは作って終わりではありません。
お子さまの成長や生活に合わせて、何度も整えながら使っていくものです。
当店では、眼科の処方を大切にしながら、お子さまが毎日かけやすい状態を保てるように調整を行っています。
「ちょっと下がっている気がする」
「最近よくメガネを触っている」
「前よりズレやすくなった」
「これで合っているのかわからない」
そんな時は、どうぞ早めにご相談ください。
子どものメガネのズレは、見た目だけの問題ではありません。
お子さまが正しい位置で、気持ちよく、毎日メガネを使い続けるために、とても大切なサインです。
小さなズレをそのままにせず、早めに整えることが、お子さまの見え方とメガネ生活を支えることにつながります。
