【弱視メガネ】『見えているように見える』のに弱視が見つかることがある理由

眼科でお子さんに「弱視の可能性があります」と言われた時、
親御さんがとても驚かれることがあります。
その中でもよく聞くのが、
「えっ、でも普通に見えているように思っていました」
という言葉です。
たしかに、親御さんから見れば、
・普通に歩いていた
・おもちゃでも遊んでいた
・テレビもみていた
・絵本も見ていた
・特にぶつかったりしていなかった
そう見えていたのに、どうして弱視が見つかるのか。
これはとても不思議に感じると思います。
でも実は、
”見えているように見えること”と、
”目の働きがしっかり育っていること”は、同じとは限りません。
今回は、なぜ「見えているように見える」のに
弱視が見つかることがあるのか、
パパママさん向けにやさしく整理していきます。
目次
- ○ 親から見ると「普通にできている」ように見えることがあります
- ○ 子どもは、自分の見えにくさに気づきにくいことがあります
- ○ 特に片目だけ見えにくい場合は気づきにくいです
- ○ 遠視・乱視・左右差があっても、すぐに分からないことがあります
- ○ ”見えているように見える”ことと、”視力が十分に育っている”ことは別です
- ○ 親御さんが気づかなかったのは、決しておかしいことではありません
- ○ 3歳児健診や眼科のチェックが大切な理由
- ○ 弱視が見つかった時に大切なのは、「気づけたあと」のことです
- ○ 分からないまま抱え込まなくて大丈夫です
- ○ まとめ
親から見ると「普通にできている」ように見えることがあります
お子さんが毎日の生活の中で、
・歩けている
・遊べている
・ごはんを食べている
・テレビを見ている
・絵本も見ている
そんな様子を見ていると、親御さんとしては
「ちゃんと見えているんだろうな」
と思いやすいです。
それはとても自然なことです。
でも、ここで大切なのは、
【”生活できていること”と
”両方の目が十分に見えていること”は、必ずしも同じではない】
ということです。
たとえば、片目の見え方に差があっても、
もう片方の目が補って生活していることがあります。
すると、日常の中では大きく困っているように見えず、
親御さんも異変に気づきにくくなります。
子どもは、自分の見えにくさに気づきにくいことがあります
大人であれば、
「片方が少し見えにくい」
「ぼやける」
「こっちの目が疲れやすい」
といったことを言葉で伝えられるかもしれません。
でも小さなお子さんは、
自分の見え方をうまく説明することが難しいです。
それだけではありません。
そもそも、今の見え方しか知らないことが多いのです。
つまり、見えにくさがあったとしても、
本人にとってはそれが”いつもの見え方”です。
そのため、
「見えにくい」
「他の子と違う」
「片方の目だけぼやける」
ということを自覚しにくいことがあります。
親御さんから見ても分かりにくく、
本人も困っていることを言葉にしにくい。
これが、弱視が見つかりにくい理由のひとつです。
特に片目だけ見えにくい場合は気づきにくいです
弱視が見つかりにくい理由として、
特に大きいのが【片目だけ見えにくいケース】です。
もし片方の目がしっかり見えていると、
日常生活の多くはその目でカバーできてしまいます。
・歩く
・走る
・遊ぶ
・テレビを見る
・おもちゃを見る
こうしたことができてしまうため、
親御さんからすると
「困っていないように見える」
のです。
でも実際には、
見えている方の目に頼りながら生活していることもあります。
つまり、生活はできていても、
両方の目が同じように育っているとは限らない、ということです。
これは、親御さんが気づかなかったからではありません。
片目が補ってしまうため、気づきにくいのです。
遠視・乱視・左右差があっても、すぐに分からないことがあります
弱視は、遠視や乱視、左右差などが関係して見つかることがあります。
ただ、これらがあっても、
親御さんから見てすぐに「見えにくそう」と分かるとは限りません。
たとえば遠視がある子は、
近くを見る時に無理をしながら見ていることがあります。
乱視があっても、本人はその見え方が普通だと思っていることがあります。
左右差があっても、見える方の目で自然に補っていることがあります。
こうしたことがあるため、
「なんとなく普通に見えていた」
「特に困っていなさそうだった」
という状態のまま、健診や眼科で初めて分かることがあります。
”見えているように見える”ことと、”視力が十分に育っている”ことは別です
ここが、親御さんにとって一番大事なポイントかもしれません。
【見えているように見える】
これは、日常生活の中で大きく困っていないように見える、ということです。
でも、【視力が十分に育っているかどうか】は、また別の話です。
たとえば、
・両方の目が同じように使えているか
・必要な見え方が育っているか
・片方の目に頼りすぎていないか
こうしたことは、普段の生活を見ているだけでは
分かりにくいことがあります。
だからこそ、健診や眼科でのチェックが大切になります。
「困っていなそうだから大丈夫」ではなく、
【困っているように見えなくても確認してもらうことが大切】
なのです。
親御さんが気づかなかったのは、決しておかしいことではありません
お子さんに弱視が見つかった時、
親御さんの中には
「私がもっと早く気づいてあげれば…」
「見落としていたのでは…」
と、自分を責めてしまう方もいらっしゃいます。
でも、ここはとても大事なことなので、はっきりお伝えしたいです。
【弱視は、日常の中で気づきにくことがあります。
見えているように見えることもあります。】
ですから、親御さんが気づかなかったことを、必要以上に責めなくて大丈夫です。
むしろ、健診や眼科で見つかることには意味があります。
そこで気づけたことを、次にどうつなげていくかが大切です。
3歳児健診や眼科のチェックが大切な理由
「普段困っていないように見えるのに、どうして健診が大事なんですか?」
と思われる方もいるかもしれません。
その答えは、
【気づきにくいからこそ、確認する機会が大切だから】
です。
3歳児健診や眼科のチェックは、
・親御さんが気づきにくい見え方の差
・片目だけの見えにくさ
・視力の育ち方の差
こうしたものを見つけるきっかけになります。
日常生活で困っていないように見えても、
確認してみると見つかることがある。
だからこそ、健診や受診はとても意味があります。
弱視が見つかった時に大切なのは、「気づけたあと」のことです
もし眼科で
「弱視の可能性があります」
「メガネを考えましょう」
と言われた時、
親御さんは驚いたり、戸惑ったりすると思います。
でも大切なのは、そこで自分を責めることではなく、
【今わかったことをどう整理していくか】です。
たとえば、
・なぜ見つかったのか
・どんな見え方の可能性があるのか
・メガネはどう考えたらいいのか
・お子さんに合う形で続けるには何が大切か
こうしたことをひとつずつ整理していけば大丈夫です。
弱視メガネも、ただ作ればいいというわけではありません。
お子さんに合ったサイズ、ズレにくさ、かけやすさ、続けやすさ。
そうしたことを見ながら、無理なく続けられることが大切です。
分からないまま抱え込まなくて大丈夫です
「見えているように思っていたのに、弱視が見つかった」
そんな時、親御さんが混乱するのは当然です。
でも、その戸惑いは珍しいことではありません。
同じように感じる方はたくさんいらっしゃいます。
当店でも、
「普通に見えていたと思っていました」
「まさか弱視と言われるとは思いませんでした」
というご相談は少なくありません。
だからこそ当店では、
ただ診断名を受け止めるだけではなく、
親御さんが気持ちを整理できることも大切だと思っています。
分からないまま抱え込まず、
必要なことをひとつずつ整理していくこと。
それがお子さんのこれからにつながっていくと思います。
まとめ
『見えているように見える」のに、弱視が見つかることがあるのは、
・日常生活は片目や補いでできてしまうことがある
・子ども自身が見えにくさに気づきにくいことがある
・遠視や乱視、左右差があっても分かりにくいことがある
・”生活できていること”と”視力が十分に育っていること”は別だから
です。
だからこそ、
普段困っていないように見えても、
健診や眼科で確認することはとても大切です。
そして、もし弱視が見つかったとしても、
親御さんが自分を責めすぎる必要はありません。
大切なのは、
見つかったあとに必要なことを整理して、
お子さんに合う形で進めていくことです。
